体のゆがみの原因
体のゆがみには、骨盤のゆがみ、O脚、猫背などがありますが骨が曲がってしまうのではなく、
筋肉やじん帯などの骨と骨を繋いでいる柔らかい部分がゆがんでしまいます。
そのため、柔らかい部分のバランスが悪かったり、こりが発生してしまうと全身の歪みに繋がって
しまうのです。
例えば、慣れないヒールを履いた女性がヒールの傾斜に耐えられずに前のめりになってしまうと、
体のバランスをとるために膝を曲げたり、上体を後ろに反らしたり、腰を曲げたりして安定させようと
します。
その結果、姿勢の悪い状態が習慣化してしまい、体が歪んでしまいます。
このように、普段の生活の中では無意識にバランスをとっているので、自分では気付かないうちに
姿勢が悪くなっているのです。
ゆがみの連鎖
体に1ヶ所でもゆがみが生じてしまうと、それが原因で次々と新しいゆみがが出来て全身に広がります。
人間の体は約200種類の骨があり、約400種類の関節や骨を繋いでいる筋肉があります。
人体はたくさんのパーツから出来ていて、それぞれがバランスをとっているのです。
足の筋肉が柔軟であれば、足にかかる負担を吸収するので問題はありませんが、足の筋肉が
凝り固まっていると、ヒールの傾きを支えることができずに、ゆがみが足から腰や背中へ連鎖して
しまいます。
また、右足だけが硬い場合はそれをかばうために右足に負担をかけてしまい、それが腰や肩へと
広がっていきます。
ゆがみが全身へと連鎖すると、靴が片方だけ磨り減ってしまったり、左右の足の長さが
異なったり、体がねじれてしまいます。
ゆがみの症状
体がゆがんでしまうと、様々な症状が出てきます。
■見た目が悪くなる
骨盤が後方にゆがんでしまうと、猫背になってあごが突き出ます。
また、左右の肩の高さが異なったり、さらに悪化するとあごが曲がったり、左右の目や眉毛の
高さが異なったりします。
姿勢が悪いだけなら注意することで直せますが、顔のゆがみは隠すことができないため、大変
見た目が悪くなってしまいます。
■肩こり・腰痛
体がゆがむと、慢性的な肩こりや腰痛、関節痛の原因になります。
猫背になってしまうと、重たい頭を支えきることができず、慢性的な肩こりに。
■むくみ・冷え性
体のゆがみの原因は、筋肉などの凝り。
体のあちこちが凝り固まってしまうと、血液やリンパの流れが悪くなり、水分が溜まって
しまうので、むくみの原因になります。
また、つま先や手先の血流も悪くなり、冷え性にもなります。
さらに、体全身の代謝も落ちてしまうので、太りやすい体質になってしまいます。
■下腹ぽっこり
骨盤がゆがむと垂れた内臓が飛び出て、下腹ぽっこりの原因になります。
垂れた内臓は血流や神経の働きが低下して働きが悪くなり、便秘、月経痛、痔、尿漏れなどの
原因にも。
これを「内臓のゆがみ」と呼んでいます。